沖縄では、亜熱帯の気候のため、内地と
栽培時期が若干異なります。また、低温要求性の高い作物の中には栽培が難しいものもあります。さらに台風の時期には、
強風対策が必要です。
ここでは、主に昔から栽培されている
島野菜の栽培方法を紹介します。
家庭菜園や
ベランダで栽培してみてはいかがでしょうか。
土づくり
沖縄の土壌は、主に本島中北部に広がる
酸性砂質土壌の国頭マージ、南部に広がる
アルカリ性砂質土壌の島尻マージ、
アルカリ性粘土質土壌のジャーガルがあり、各々の特性に応じた土づくりが必要です。
・
国頭マージ:強酸性土壌のため、堆肥の投入とアルカリ資材による酸性矯正が必要です。また、ジャーガル土を客土しても良いです。
・
島尻マージ:砂質土壌のため、水持ちが悪いので、堆肥を投入します。ジャーガル土を客土しても良いです。
・
ジャーガル:キメの細かな粘土質土壌のため、水はけが悪いので、緑肥栽培し土壌の間隙の増加と腐植分を増やします。国頭マージや島尻マージの客土も効果があります。
○作物名
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アロエ(ルグァイ)
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ういきょう(イーチョーバー)
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エンサイ、空芯菜(ウンチェーバー)
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オクラ
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水前寺菜(ハンダマ)
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スベリヒユ(ニンブトカー)
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ボタンボウフウ(サクナ)
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つるむらさき(ジュビン)
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唐辛子(コーレーグース)
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苦瓜、にがうり(ゴーヤー)
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苦菜、ニガナ(ンジャナ)
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へちま(ナーベラー)
・
よもぎ(フーチバー)
・
島らっきょう(ダッチョウ)
一般名 |
アロエ |
方言名 |
ルグァイ |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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開花 |
年中収穫 |
・挿し芽や株分けで簡単に増やせる。春か秋に行う方がよい。
・台風や乾燥にも強い。
・病害虫:少ない。
・アロエベラ種は癖が少なく料理に使う。
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一般名 |
ういきょう、フェンネル |
方言名 |
イーチョーバー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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株分け |
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収穫 |
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播種 |
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収穫 |
・株分けでも播種でも増やせる。
・株は年々大きくなる。適宜株分けをする。
・一度植えると種子が落ちて、次々と生えてくる。
・病害虫:少ないが、アゲハチョウの幼虫が付くことがある。
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一般名 |
空芯菜(エンサイ) |
方言名 |
ウンチェーバー、ウンチェー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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播種 |
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収穫 |
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追肥 摘心 |
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追肥 |
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追肥 |
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・夏期に高温に強いため、夏野菜としてよく栽培される。
・乾燥には弱く、灌水は充分に行う。
・病害虫:比較的少ないが、小さな黒い葉虫が葉を食害する。 |
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一般名 |
オクラ |
方言名 |
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1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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播種 |
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収穫 |
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・沖縄では、さやの丸い丸オクラが大きくなっても堅くなりにくいため好まれる。
・収穫時に、実の下位の葉を1~2枚残し、下葉は適葉する。
・追肥は草勢を見ながら、適宜行う。葉の切り込みが少ないときは控え、葉の切り込みが強い場合には肥料を与える。
・病害虫:初期のアブラムシに注意する。乾燥で草勢が弱るとうどん粉病が出やすい。 |
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一般名 |
水前寺菜 |
方言名 |
ハンダマ |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
収穫 |
挿木 |
定植 |
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収穫 |
・一度植えると年中収穫できる。
・8cmぐらいの茎を、赤玉土か砂に挿すと簡単に増やすことができる。
・木が大きくなると、根が浮いてくるため培土を行う。
・病害虫:少なく育てやすい。 |
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一般名 |
スベリヒユ |
方言名 |
ニンブトカー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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|
収穫 |
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・雑草の一種で、畑で発生する。
・開花する前に収穫すると茎が堅くない。
・病害虫:特になし |
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一般名 |
ボタンボウフウ |
方言名 |
サクナ、長命草 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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定植 |
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収穫 |
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追肥 |
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追肥 |
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・病害虫:特になし |
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一般名 |
つるむらさき |
方言名 |
ジュビン |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
収穫 |
挿木 |
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収穫 |
・一度植えると年中収穫ができる。
・4月上旬に茎(蔓)を挿し木する。
・支柱仕立てにし、肥料は適宜与える。
・病害虫:ヨトウムシが発生する。 |
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一般名 |
唐辛子 |
方言名 |
コーレーグース |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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播種 |
定植 |
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収穫 |
・冬場も栽培できるが実が減る。
・台風が来るとこけやすいので培土する。
・病害虫:初期のアブラムシに注意する。ヨトウムシやタバコガに注意する。 |
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一般名 |
苦瓜 |
方言名 |
ゴーヤー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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定植 |
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収穫 |
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・種子からも栽培できるが、1本植えると家族分あるので、苗を買ってきた方がよい。
・播種する場合は種子をサンドペーパーで傷つけると、出芽がそろいやすい。
・古葉や陰になる葉は適葉する。
・収穫期には月1回程度追肥する。
・病害虫:初期のアブラムシに注意する。連作すると線虫や土壌病害が発生しやすい。その場合には接木苗を使う。栽培中は、ウリノメイガに注意する。ハウスやベランダではコナジラミが発生することがある。 |
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一般名 |
苦菜(にがな) |
方言名 |
ンジャナ |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
収穫 |
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開花 |
株分 |
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・水はけが良い所に植える。
・土壌が乾いたら灌水する。
・病害虫:少ない。 |
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一般名 |
へちま |
方言名 |
ナーベラー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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播種 |
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定植 |
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開花 |
収穫 |
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・照明の影響を受けやすいため、外灯などが近くにない場所に植える(雌花で出にくい)。
・繊維質になる前に収穫する(18cm-前後)。
・病害虫:アブラムシ、ウリハムシ等 |
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一般名 |
よもぎ |
方言名 |
フーチバー |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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挿木 |
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年中収穫 |
・茎を挿し木することで簡単に増やすことができる。
・古くなると葉が堅くなるので、適宜摘心し、新芽を出すようにする。
・病害虫:ハダニ、ヨトウムシ、アブラムシ等 |
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一般名 |
島らっきょう |
方言名 |
ダッチョウ |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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収穫 |
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定植 |
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追肥 |
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追肥 |
・水はけのよい土壌に植える。湿地では腐ってしまう。
・購入した株を植え付けるだけで増やすことができる。
・プランターでも簡単に栽培できる。
・病害虫:アザミウマ、ヨトウムシ等 |
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